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第6回 : 8年目となった福島県川内村・放射能測定釣行会


 2019年5月25日(土)~26日(日)、今年で8年目となる放射能測定釣行会が福島県川内村で開催されました。
 2011年3月の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の爆発と放射線漏れの翌年から始めたものです。爆発事故当時、30キロ圏内にあった川内村は全村避難を余儀なくされました。 1年後に居住制限が村の多くで解除されましたが、イワナやヤマメが棲む木戸川水系は魚から国の食料基準(セシウム134と137の合計100ベクレル)を超える放射性物質が検出されたため、 釣りは自粛となっていました。川を管理する木戸川漁協は津波で流され、いわき市に避難していたため、サンプリング調査もできませんでした。放射線濃度が下がっていることを示すためにはサンプリングが必要で、 私たちがやろうということになりました。近年は基準値を下回っていますが、元に戻るにはまだ時間がかかりそうです。めざすのは、川の安全が確認され、「渓流ファン釣りファンが集まる川内村」に戻ること。
 今回の放射能測定釣行参加者は、初めての3人を含め16人。宿泊は「いわなの郷」のコテージです。今年から帰還地域が一部解除になった大熊町の川の魚の調査も行いました。
 今回の釣行は、全国的に今年最高の暑さになったカンカン照りで、釣果に不安もありましたが、検体は何とかイワナとヤマメ(写真)合わせて100匹近くを確保することができました。
 それでも、今回の釣行で特に気になったことが2点ありました。1つは、前年までは「おもてなしの川」として初心者にもよく釣れていた富岡川支流の毛戸川と、木戸川支流の滑津川上流がまったく 釣れなかったことです。「水量が少なかった」という報告もありますが、それにしても不思議です。来年また挑戦してみる必要があります。
 もう1つは、もともと「ヤマメとイワナの混生地ではイワナが少なくなる」といわれていますが、それが今年は極端な形で表れ、これまで5分5分だったところが、ヤマメ8、イワナ2くらいになっていました。
 「いわなの郷」では10人用と5人用の2棟のコテージを借りました。ベッド・調理用具・シャワーが揃っていて、とても快適に過ごすことができました。コテージの料金は、5人用が1万円、 10人用が1万5000円。素泊まり料金(利用料)は1人2200円です。
 25日夜の食事は、「いわなの郷」食堂で「イワナ重」をいただきました。おいしいと大好評でした。その後は、コテージの広いほうで交流会を開催。遅くまで釣り談義が続き、激論が交わされていました。 でも、翌日の釣果には反映されなかったようです(笑)。
 魚は京都大学に送られ、測定結果は年明けになることと思いますが、初めての大熊川の結果が楽しみです。

渡辺政成(わたなべ まさなり)=埼玉憲法会議事務局次長



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