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最終回 : 埼労連30周年「埼玉の歴史を知るバスツアー」
     (2019年3月30日実施)


 日本軍「慰安婦」問題、元徴用工の裁判など歴史問題が話題になると、日本側は「韓国はいつまでも過去の問題をむしかえす」「もう解決したはずの問題じゃないか」と非難し、 韓国側は「日本はきちんと謝罪すべきだ」と応酬、残念ながらその認識には大きな落差があるというのが現実です。
 今回のバスツアーでは、この落差を少しでも埋めるため、朝鮮の植民地支配に関わる埼玉の史跡を巡り、植民地支配とは何だったのかを実際に見て、考えようということで企画しました。 場所は第9回でご紹介した常泉寺にある関東大震災時に虐殺された朝鮮人青年のお墓(さいたま市見沼区)、第15回の植民地支配に利用された跡が残る高麗神社(日高市)です。このような少し 「重い」テーマであったにもかかわらず、若い組合員の皆さんが34人もご参加いただき本当にありがとうございました。
 参加者の皆さんからは「常泉寺と高麗神社は今後の日韓関係を考える上で重要な歴史的背景を教えてくれた」、「3・1独立運動のこと、関東大震災のこと、日韓関係についてよく分かりました」、 「自分たちの住んでいる埼玉で朝鮮の植民地支配の貴重な遺跡があることを知った」、「韓国(朝鮮)との歴史問題は組織内でも学習する機会は少ないので、今回学べたのは良い経験になった」など、 今回のバスツアーを積極的に受け止める感想が寄せられたのには正直感激しました。
 朝鮮の問題が労働組合の学習テーマになることは少ないと思います。しかし、安倍首相を先頭に自民党が憲法9条改悪、軍備増強、強い日本などと叫ぶ時、必ずその背景に出てくるのが「北朝鮮の脅威」 であったり、最近では「反日の国・韓国」など朝鮮問題です。
 日本は朝鮮とどのような歴史を歩んできたのか、植民地支配とは何だったのか、これから韓国・朝鮮とどのような関係をつくっていくべきか、日本にとって南北統一とは、など今日の情勢を読み解くカギと なるのは朝鮮問題です。私も皆さんとともに学んでいきたいと思います。

(せきはら まさひろ=前・埼労連副議長)



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