HOME>アスベストとは
 アスベスト(石綿)は、天然の鉱石から作られる繊維です。角閃石(かくせんせき)から作られるクロシドライト(青石綿)・アモサイト(茶石綿)、蛇紋岩(じゃもんがん)系のクリソタイル(白石綿)などが有名です。  アスベストには、1熱や電気を通さない、2摩耗しにくい、3酸やアルカリに強い、4不燃性・耐熱性、5腐らず、変質しにくい、などの性質があります。また、繊維であるため糸や布にできる(だから「いしわた」とも呼ばれます)という特徴を持っています。

◆どういうものに含まれているか
 こうした性質から、耐火建材・保温材・断熱材・吹きつけ材などの建築材料として、幅広く使われてきました。輸入したアスベストの80%は建材として使われています。  鉄骨や壁に吹き付ける吹きつけアスベストや石綿含有ロックウールなどの他、屋根(カラーベスト・コロニアルスレート板など)、天井や内装(ジプトン・フレキシブルボード・ケイ酸カルシウム板・耐火ボードなど)、床(ピータイルなど)、外壁(サイディング・モルタル混和剤など)、配管・ダクト(トミジパイプ・石綿布・各種保温材)等々、ほとんどの建此w)゛に使われています。

◆どういう病気を引き起こすか
 アスベストの繊維の直径は0・02ミクロン〜数ミクロンときわめて細いため皮膚から突き刺さったり、呼吸を通じて肺に刺さったりします。刺さった繊維は細胞を刺激し続け、長い間にさまざまな障害を引き起こします。  肺が弾力性を失い硬化して呼吸できなくなる「石綿肺」は、石綿を吸入して10年 以上たってから、肺ガンは20〜30年後に、胸膜・腹膜・心膜にできる悪性腫瘍の「中皮腫」は平均40年弱で発症します。長期間経過後に発症すること、発症したら根本的な治療法がないことが特徴です。




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